自粛期間を有効活用する 2

こんばんは。



前回は置きにいってると怒られてしまったので今回はちゃんと書きます。よろしくな





・日記


実はわたし高校ぐらいから○年手帳ってやつを買っています。


高校のときが3年で、大学入って5年を買ったような。



最近は暇なのでどうにか毎日書いていこうと頑張っています。



○年手帳は事件が起きがちで、わたしの場合は7月によく発生してます。


証拠画像をツイートするので関係者の皆様はご確認ください。



とりあえず4月からは途切れていないので頑張って行こうと思います。


ちなみにほぼ毎日同じ生活をしているのでほぼ毎日「今日もヒマでした。気付いたら夜でした」って書いています。




・月魚 / 三浦しをん



「そうか、あれが俺の禁断の果実だったというわけか」



読み進める度に綺麗だって思って、めちゃくちゃ読みやすくて、わたしは三浦しをんさんの本がなんで好きだったのか思い出せた気がしました。たぶん最後に読んだのが10年くらい前だから思い出せてないかもしれないけど、そう思えるくらい読みやすかったです。

これは古書店の店主とそのお友達のお話。せどり屋のことはよく知っているので、その息子ってだけで古書関係者から煙たがれるのは目に見えているけれど、それを物ともせず地位を確立した瀬名垣はみてて熱いものがありました。ていうかとりまく感情が全部熱い。綺麗で熱いのはどうしようもなく素敵です。

古書を巡る話っていうのはどこを切り取っても大事だから、古書店で働く人に降りかかるストーリーってのはいつ見ても熱いんだなと思いました。本は本である以上にいろんなものを抱えています。

飲み干したビールの缶に焼酎を注いで飲む男ド性癖かもしれない。ひとはこうやって性癖に目覚めるんだなあ。

明言されない愛ほど熱いものはないと感じました。えぐいくらい心臓が痛かった。明言されたほうが、たぶん誰にとっても幸せだったんだと思います。誰も幸せにする気はないのに相手だけなんとか幸せにさせたいって気持ちがお互いに通り抜けてる感じ。ある角度から見たら幸せなんだけど、誰もその角度に辿り着けないみたいな。そういうもどかしい人間っぽさがわたしに刺さってました。

溜飲が下がったというか、溜飲を下げたというか、過去を彼らなりに乗り越えてはいるんだけど、乗り越えたと言うわけにはいかない感情が理解できちゃうくらいの没入感がありました。絶対彼らの仲間にはなれないのにすぐ近くにいることができる気持ち。それが2編目で形になるのがまた良かったです。


2編目って括り方は違うかもしれない。けど、そこにはわたしの大好きな高校二年生の夏がありました。今だって十分に儚くて綺麗だった世界が夏の暑さと飛び散る水滴で余計に綺麗で、幼さと若さ故の無鉄砲さが眩しくて、ページを捲る手が止まりませんでした。

彼らの仲間には決してなれない先生が出てきますが、たぶん先生はわたしと同じくらいの距離感で彼らを見ていたんだと思います。欲張って触れようとしたせいで痛い目を見た大人。百合の間に入りたがる男と同じくらい邪魔な存在です。まあ先生のおかげで彼らの綺麗さが際立ったといえばそうかも。いいキャラだったと思います。


面白かったし読みやすいので読んで欲しいです。

行間を読もうとしなくても行間が勝手に主張してくる良いお話でした。



・彼女を好きになる12の方法 / 入間人間



「きみは理由を欲しがってばっかりだね」



理由を探し続ける俺と、好きで好きでたまらない僕と、彼らを繋げる彼女のお話。

今年で大学三年生になる俺と彼女はこの二年間ずっと一緒にいたのだけど、そうなると一緒にいる理由が必要になる気がして、そうなると好きになることがいちばん手っ取り早いんじゃないかと思った俺が彼女を好きになる方法を探していきます。たぶん俺みたいな人はごまんといて、特に大学生に多い気がします。ついでに彼女みたいな人もたぶんたくさんいて、さらに言えば僕みたいな人も一定数います。

キモオタを体現した僕がどこを切り取っても気持ち悪くて鏡を見ている気分になりました。弊学の皆様には耳が痛い話かもしれない。オタクしかいないので。

俺と彼女の幼い大学生があんまり社会に関わろうとしない感じがいいなと思いました。きゅんとしたのは室内でビニールプールで遊んだところ。うわって思ったのは愛情を計算しようとしたところ。計算といっても、数学は複雑すぎて難しいから算数レベルに落として考えようって言っててめちゃくちゃ面白いなって思いました。

僕は終始痛々しかったですね。死にたくはないけどずっと眠っていたい、とか、自分の無能を認められるのは正直者なだけで美徳でもなんでもない、とか、たぶん周りを否定することでどうにか存在する意味を作ろうとしているんだなって印象でした。刺さるものがある。こんなキモオタになるなよ。

一方で彼女がかわいくてかわいくて!理由ばっかり欲しがる俺に理由を好きになるわけじゃないと言ったり、どうせ同じ講義を受けるんだから教科書は一冊でいいとか考えたり、私のこと好きにしてあげるよなんて宣戦布告したり。わたしもかわいい女の子になりたいと切実に思いました。彼女はかわいい。


ラノベっぽい軽さが読みやすかったです。入間人間さんとどの作品で出会ったのかまったく覚えてないけどこういう読みやすいのが好きなんだろうなと常々思います。

暢気な大学生に向けられてる気がするので大学生のみんなに読んでほしいです。面白かった。




あいぽんのメモをコピペしてもってくると文字サイズが変わるので嫌いです。めんどいので書き直すつもりはありません。





もういっこあったんだけど長くなったし来週のネタがなくなるから辞めておきますね。



また来週会いましょう。